ご案内

  • ◎「一ノ谷博士の四方山話」はリンクフリーです。
  • ◎コメントは承認制になっています。
  • ◎ブログランキングに参加しています。
    にほんブログ村 PC家電ブログ パソコン教室・サポートへ人気ブログランキングへ

Twitter

クリックで救える命がある

  • クリックで救える命がある。
無料ブログはココログ

カテゴリー

SF小説世界の終わり方その1

2011年6月 7日 (火)

世界の終わり方その1 《世界の終わりに向けてその1》

世界の終わり方その1 《オリジナル》の続き

世界の終わり方その1 第6話

研究室の扉が開いた。

静かに入ってきた大学の警備員が驚いたような目つきで僕たちを見つめていた。

「先生、申し訳ありませんがこの建物はもうすぐ閉鎖の時間ですのでお帰り願えませんでしょうか」

外が暗くなっているのには気がついていたのだがもうそんな時間になっていたのか。

「水原君、とりあえず出よう」

警備員の男が不審そうな声で言った。

「先ほどからテレビでアメリカに何か変わったことが起きていると言ってますがご存じですか」

「いや、この部屋にはテレビはないし、何も知らないが何かあったのか」

「そうですか、僕もよくわからないんですがニューヨークが消えたといってるみたいです」

警備員の男は早く巡回を終えてテレビのある詰め所に戻りたくて仕方ないみたいだった。

「わかった、僕たちは引き上げるから君も仕事を続けたまえ」

男は急いで部屋を出ていった。

「水原君、とりあえずここを出よう」

「先生、どうするんですか」

「いやまだ何も考えてはいない、歩きながら考えることにしよう」

二人は地下鉄の駅まで歩きながら会話を続けた。

「連中は今でも僕たちのこと監視しているに違いない。君はどうしたい」

「先生、ここまでわかったからには私は一人でいるわけにはいきませんわ」

「そうか、ではとりあえず僕がついていくから必要なものを取りに君の部屋へ行こう」

「先生!」

「逃避行をするのにいるものはないんですか」

僕は思わず彼女に笑顔を向けた。

「そうだな、僕にとってもこれが女性と一緒の初めての逃亡ということになるんだがたぶん大丈夫だろう」

「今まででも逃げるときには身一つで何も持ち出したことはないから」

地下鉄で二駅を乗って彼女のアパートに着いた。

「いいかい、申し訳ないが戸は開けておいてくれ、それに携帯は持ってこないでくれ」

「意味はわかるだろう」

「先生よくわかってますよ」

彼女はすぐに小さなバッグを一つもって出てきた。

「おいおい、本当にそれ一つで大丈夫なのか」

「あら、先生、私は旅行に行く訳じゃないんでしょう。先生と同じで大丈夫だわ」

「困った奴だな君は」

二人は近くの公園に向かって歩いた。

かなり遅い時間になっていたが公園にはまだ人影があった。

「いいかい、少し気分が悪くなるかもしれないよ」

「大丈夫です」

一瞬周りが暗くなり、すぐに元へ戻ったような気がした

相変わらず周りは薄暗いが人影は見えない。

公園の向こうには灯りがみえない。

「確かに変だな」

「先生、何がですか」

「ここは確かにばかでかい公園だけど800万人から住んでいるはずの大都市なんだよ」

「もし全ての人が一斉にいなくなったとしても街の灯りがなく完全な暗闇というのは変だ。そのうえここだけ街路灯がついているようだ。」

最後まで読んでくれてありがとう。クリックお願いします。 にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50代オヤジへ

 

2011年4月25日 (月)

世界の終わり方 その1 《オリジナル》

世界の終わり方その1 《拉致》の続き

世界の終わり方その1 第5話

・・・教えてやれよ。・・・

頭の中に声が聞こえた。

「お前はあの連中に襲われて逃げるときに連中の脳をスキャンしたじゃないか」

「今は現実から逃げる時じゃないぞ。記憶は戻っているんだろう」

・・・しかし、彼女が知りすぎるとまた連中に襲われるんじゃないか・・・

「どっちにしろお前がここで彼女を離せば連中に消されるのは時間の問題だろうな」

「それに彼女は候補者だ」.

・・・なんだって・・・

「連中の上位者はそろそろ気がつく頃だ。決断しろ」

彼女は僕の目をじっと見つめていた。

一瞬のことだったが頭の中での会話に気がついたかもしれない。

「水原君、オキアミのことも含めて全てを話しておこう」

「あのオキアミはこの世界に住んでいるのと変わらない普通の生物だ」

「ただ少し違うのはこの世界に接している平行世界の生き物だということだ。この世界とは少しばかり物理定数の違う世界の生き物だ」

「だからこの世界の生物とは異なる化学反応の仕方をするんだよ」

「どうしてそんな生き物が地球の海に住み着くようになったかだが、君も想像がつくように平行世界間の壁は厚くて破られることはない」

・・・

「それじゃなぜなんですか」

「水原君、僕にも理解はできないがその壁を破って世界を移動できる芸を持っているやつがいるんだよ」

「そいつが平行世界間の壁を破って移動したために、壁がふさがるまでのわずかな間に時空の穴を通って別世界の生物がこの世界に住み着いたらしい」

「それが先生なんですか」

「すまないがどうやらそうらしい」

「わかりました。それであの人達はこの世界をどうするつもりなんですか」

「連中は職業上の義務とやらにしたがって、この世界を閉じるつもりらしい」

「それは先生がここにいるからなんですか」

「いや、違う」

「連中はこの世界の閉鎖に来て、偶然僕を発見したんだろう」

「僕を専門に捕まえにくるような奴らは今回、来たような連中とはひと味違う芸を持っている」

「先生はさっきから何度も平行世界の実在をいわれていますけどその世界には私もいるということですか」

「普通はそうだ」

「それはもしこの世界で私が死んだとしても他の世界では生きているという意味ですか」

「もう一度いうが普通はそうだ」

「先生はっきり言ってください。普通というのはどういう意味ですか」

「それは僕がこの世界で死ねば全ての世界で僕が消滅するという意味だ」

「先生は他の世界でも私と一緒にいたんですか」

「記憶がない」

「えっ!」

「君は僕と同じでオリジナルだ」

「君は無限に広がる平行世界の中でここだけに存在している」

「普通、平行世界ではそこで起きるあらゆる事象によって、分岐が起きる」

「オリジナルは世界の分岐を起こさず、逆に世界を収束させてしまう」

「だから君や僕の様な人間は世界の安定を乱す存在だ」

「あの連中はそういう人間を探し出して消去しようとしている」

「でも先生、それが本当なら、私は今まで、あの人達に気がつかれずにどうやって育ってこれたんですか?」

「そうだな、それだけ君が特別な存在だということだ」

「僕も先ほどまで僕と同じような人間が他に存在することに気がつかなかった」

「今回のような出来事のおかげで、僕が覚醒して、君に反応したということだろう」

「先生、それは私も先生と同じような超能力が使えるという意味ですか」

思わず彼女の目を見つめた。

「いやはや、君はどうしようもない楽天的な娘だな」

「君は僕にとっては特別な人間ではあっても、君が育ってきたこの世界ではごく普通の女の子だ。超能力なんて使えるわけないだろ」

「なんだ、つまらない」

「さて君をどうしたものかな」

「あら、先生、私を守ってくださるんじゃないんですか」

「そうしたいものだが僕もこの世界では単なる逃亡者に過ぎない」

「水原君、君が僕の言うように、本当にオリジナルなら先では僕の助けを必要としないようになるだろう」

「しかし、僕と一緒にいれば、無限の世界を未来永劫逃げ回ることになる」

「それでもいいのか」

「僕の考えでは連中は君を消去しようとは考えないに違いない」

「連中はこの失敗した世界での唯一の収穫だと考えて、君を連れて行こうとするだろう」

「先生、私はどこへ連れて行かれるんですか」

「外の世界だ」

「別の平行世界という意味ですか」

「いや違う、外の世界だ」

「平行世界とは違う別の世界があるということですね」

「そうだ」

「先生はその世界に行ったことがあるんですね」

「僕は君と同じように、何も知らずに普通の世界に育って、ある日、連中に拉致された」

「そのあと、ずっと時空管理官をしていた、あのUFOの連中と同じ仕事だ」

「そしてある時、《声》を聞いた」

「その《声》は覚醒を求めていた」

「僕はもちろん時空管理局に報告した」

「時空管理局は《声》を聞いた局員を全て把握していて、報告の遅れた連中を全て降格した」

「しばらくたって、航時機を使って時を遡りすぎた奴を追跡している最中にまた《声》を聞いた」

「そのときに僕が時空管理局に、マークされていることに気がついたんだよ」

「すぐに報告を入れたんだが、連中はしつこく聞くんだ」

「《声)は報告したこと以外にも何か言っただろう」

「あんまりしつこいので、『あんた達は馬鹿だといってましたよ』と言ってやった」

「即座に降格ということになったな」

「その日の夜寝ているときにまた《声》を聞いた」

「そのあとすぐに、誰かの手引きをうけて逃走した」

「先生、よく逃げられましたね」

「いや、連中も何か他の件で忙しかったらしく僕にかまっていられなかったらしい」

「それ以来、逃亡生活ですか」

「いやそういうわけでもない。連中から姿を隠すには色々なテクニックが必要でうまくいっている間は隠れている必要はない」

「先生の話を聞いているとその時空管理局というのには抵抗勢力があるみたいですね」

「僕にもわからないことはたくさんあるがその中でも一番不思議なことだな」

「連中はこの世界を含めて、全ての世界を管理しているはずなのに、僕や君のような人間の存在を補足できない」

「宇宙の中に別の意志が働いているみたいだ」

「先生、宇宙というのは無限に広いんでしょう」

「たぶん、管理局の人たちの想像しているよりも世界は広いんだわ」

《世界の終わりに向けてその1》へ続く

最後まで読んでくれてありがとう。クリックお願いします。 にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50代オヤジへ

2011年3月10日 (木)

世界の終わり方その1 拉致

 世界の終わり方その1 《事件》の続き

世界の終わり方その1 第4話

午前中は最近発売されたフィジカル・レビュー誌の平行宇宙に関する論文を読んでいた。

ふと窓を見ると昼間だというのに薄暗くなっている。

悪い予感はしたのだが仕方がないので、窓を開けて空を見た。

そこには例のUFOがいた。

やれやれと思いつつ振り向くと予想通り、男達が少し離れたところに立っていた。

「先生、我々についてきてもらえますか」

「いやと言ってもいいのかね」

「無駄ですね、先生には特に注意するように指示を受けていますので、この近辺の時空は全て封鎖しています」

「そうかな?」

世界が暗転した。

男達の会話が聞こえる。

「記憶を失っているんじゃないのか」

「いや、そのはずなんだがいずれにしても逃げられるはずがない」

「やつが記憶を取り戻していたら、まずいぞ」

「今までだってこれぐらいの包囲網を平気で逃れていたんだろう」

「いや、やつは自分が何者か解ってないはずだ」

不思議な会話が行われている。

・・・いったい何が起きているんだ。僕はなぜこんな状況で落ち着いていられるんだ。

UFOを見る直前からの僕はおかしい・・・

・・・まるで僕は彼らの正体を知っているみたいだ・・・

「あわてるな。  説明してやるから落ち着けるところに移動しようじゃないか。  今来ている連中は雑魚だ。  たいした連中じゃない」

頭の中に、声が聞こえた。

「誰だ!」

「黙るんだ。俺のいうことを聞いてゆっくり歩け。ほら、向こうに明るいところが見えるだろう」

それは扉だった。

開けて中にはいるとそこは少し古めかしい酒場だった。

・・・ここはいったいどこだ・・・

「20世紀前半のアメリカ、シカゴだよ。カウンターで酒を頼むんだ!」

・・・こんなところに日本人がいたらあやしまれるんじゃないのか。・・・

「つまらない心配をするな、おまえは周りの連中には白人にしか見えないし、言葉も周りの連中と同じだ」

「お前に気がつくやつはいやしない」

訳のわからないまま、バーテンに酒を頼んだ。

「いいか、会話は頭の中だけで、行う。声には出すなよ」

「店の連中に話しかけられても自然に振る舞え」

「おまえを追跡している連中はあらゆるところに網を張っているからな」

・・・ここは安全なところじゃないのか、そういっただろう・・・

「安全なところなんかどこにもない。ここは比較的安全だということだ」

・・・今まで、子供の時から、特別、変わったこともなくすごしてきたのに、なぜ急に訳のわからない連中に追いかけ回されなくちゃならないんだ・・・

「それはおまえがそう思っているだけだ」

「おまえは覚えていないだろうが遙か昔から連中に追いかけられているんだよ」

・・・捕まるとどうなるんだ・・・

「さあな。たぶん、原子に還元されるんじゃないか」

・・・今まで捕まったことはないのか・・・

「あるよ。何度も原子に還元されてる」

・・・何だって、どういうことだ・・・

「それよりここを出よう、もうすぐ、ここでパニックが起きる」

・・・死人が出るのか・・・

「たくさんな」

・・・助けられないのか・・・

「無理だな、これはおまえにとっては、過ぎ去った歴史上の出来事だ。手を出せるようなことじゃないんだよ」

「振り向いて見ろ、あのドアから出るんだ」

・・・なぜ、時空を移動するのにドアを使うんだ・・・

「そうだな、この世界の人間はこれが一番、違和感を感じないらしい。よくはしらんが昔聞いた話ではこの世界の猫型ロボットが時空の移動に使っていたらしい」

ドアを開けて中にはいるとそこは僕の研究室だった。

「おい、いったいどういうことだ」

声は聞こえなくなっていた。

いったい何なんだ。
僕は夢を見ていたのか。

窓の外は明るくなっている。

読みかけの雑誌は片づけられていた。

連中は僕を捕まえるのをあきらめたんだろうか。

DVDは無事かな。

探してみるとパソコンそのものがなくなっている。

かくしておいた複製もなくなっていた。

・・・さてどうしよう・・・

研究室の扉が静かに開いた。

そっと入ってきたのは水原君だった。

僕に気づいた彼女は誰もいないつもりだったらしく驚いた表情で僕の顔を見つめている。

「どうした、何かあったのか」

「先生こそ、どこにいってらしたんですか」

「いや、僕はずっとここにいたよ」

「嘘です、この前先生と話してから一週間、過ぎているんですよ」

「そんなはずはない」
「いや、そんな馬鹿なことがあるはずがない」

「そういえば結城君はどうした」

「彼も最近、学校に来てないみたいです。先生、何か知ってらっしゃるんですか」

「いや、知らない」

「そうですか、でも先生には一週間、まるで連絡が取れなかったので、大学が警察に捜索願を出していますよ」

「そうか、あとで顔を出しておこう。」

「大崎先生のことは君、知っているか」

「先生に連絡が取れなくなったあと、私が様子を見に行っていました」

「まだ、昏睡状態でしばらくの間は変化がないだろうと担当の先生がいってました」

「そうか、ありがとう。とりあえず生きているんだな」

「先生、私には何があったか教えてくれないんですか」

「そうだな、君はたぶん知っておいた方がいいだろう」

しばらくの間、僕の身に起きたことを彼女は静かに聞いていた。

「どうした、君は冷静に見えるがこんなとんでもない話を真実だと思っているのか」

「先生は嘘つきなんですか」

「たぶん、違う」

「君も僕もSFマニアなんだから僕が君に嘘をつくんだったら、もう少しリアリティのあるもっともらしい話をしていると思う」

「先生、私にも何か起こるんでしょうか」

「わからない、君は僕がいない一週間の間、無事だったんだからこの先も何も起きないかもしれない。しかし、もしかしたら君のところに僕が戻ってくるのを見張っている連中がいるかもしれない」

「私はこれからどうしたらいいんですか」

「水原君、これから何が起きるのか僕には見当がつかないが当分の間は普通に生活をする以外にはない」

「彼らが僕たちを襲うつもりなら、僕にはどうしようもない」

「先生、あのオキアミに似た生物は何だったんですか」

「大崎先生をあんな目に遭わせて、私もどうなるかわからないんでしょう」

「知っているんだったら教えてください」

「いや、僕は知らない」

《オリジナル》へ続く

最後まで読んでくれてありがとう。クリックお願いします。 にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50代オヤジへ

2011年2月19日 (土)

世界の終わり方その1 《事件》

世界の終わり方その1 《オキアミ》の続き

世界の終わり方その1 第3話

 

夜、かなり遅くなって家に帰りついた僕は、疲れた体に鞭を打ちつつ、ビールをジョッキに注ぎながらパソコンのスイッチを入れた。

ネットでニュースを読み、世界中の至る所にUFOが現れたのを知った。

ニュースではアメリカ政府のだれか、おそらく最高幹部の一人がリークした情報によって、ホワイトハウスで開催されていた国家安全保障会議に、黒ずくめの二人の男達が侵入した。

二人組はその場で高官たちに向かって、地球からの速やかな退去を勧告し、その後、シークレットサービスの連中を相手にせず、行き止まりの廊下を歩いて立ち去るという離れ業を演じたと伝えていた。

・・・日本政府からの連絡を受けて、対策を取っていたはずだが米国自慢の防衛力は何の役にも立たなかったらしいな・・・

あのばかでかいUFOは実体を持っていないから、事前に発見できないのも無理はないし、どっちにしろ人類が相手にできるような連中じゃないだろう。そんな気がした。

少し酔った頭で、昨日からの出来事を思い出してみた。

あのUFOはなぜ僕の住んでいる街に現れたんだ。

偶然とは思えない。

しかし、そうすると何か意図があったんだろうか。

十分な調査能力を持っているはずの連中がこの街に世界で最初に来た理由はいったい何だったんだろう。

 もしかして、今日の昼、大崎先生のホテルの部屋で見たあの連中と何か関係があるんだろうか。

まさか、同じ連中じゃないだろうな。

大崎先生は約束の時間に店に現れなかったので、僕は学生達に、食事を済ませて、午後の講義に出るようにいい、店を出た。

悪い予感を振り払いながら、大崎先生が泊まるといっていたホテルまで行った。

フロントで訪ねると大崎先生はしばらく前にチェックインして、部屋に行ったがそれきり出てこないということだった。

僕は悪い想像を押さえながら、フロントのマネージャーと一緒に先生の部屋まであがっていった。

ドアは完全にしまっておらず、隙間からは倒れている先生の姿が見えていた。

ドアを開けてすぐ、マネージャーに「医者を呼べ、急げ」と告げた。

 「先生、何があったんですか」倒れている大崎先生の頭に手を当てた。・・・えっ、なんだこれは・・・どうやら僕の眼の前で、先生の身に起きた出来事が再現されているらしい。

 先生は部屋に入ってすぐに、二人組の男に襲われ、荷物を奪われた。

「何者だ、待て、何をするんだ」

男達の一人が言った。

「先生、申し訳ありませんがあなたが見つけたものは間違ってこの世界におかれたものなんです、僕たちが回収してまわっているんです。
お気の毒ですがあなたがいろいろと調査されたことは全て実際にはなかったことなので、お忘れ願います」

そういって男達の一人が取り出した奇妙な機械が出す振動によって大崎先生は倒れた。

その後、彼らは先生の荷物の中を調べて壁の中へ消えていった。

 僕はすぐに悟った。
研究室に戻らなければいけない。

でもこの状況では・・・。

とりあえず、大崎先生の命を救うのが一番だ。

先生はすぐに大学病院の集中治療室へ収容された。

それから、僕は警察で事情聴取を受け、要領の得ない説明をした後、夜遅くまで、病院の大崎先生のそばにつめていた。

 
 やはり、あの二人の男達はUFOから降りてきた連中だ。

たぶん、研究室は連中にかき回されているだろう。

学生達は無事だろうか。

まんじりともせずに、朝を迎え、研究室に急いだ。

 研究室に入っても何も変化があるようには感じられない。

検査機器を調べてみると、大崎先生が残していった試料の全てが消滅していることが解った。

・・・連中は地球の機械には関心がないらしいな。

そういう指令は出てないんだろう。

僕ならどんな機械でも一通り調べるんだが。

奴らは少し人間をなめているみたいだな。

・・・   もう少しすれば学生達のでてくる時間だ。何も起きてなければいいんだが。

デスクの前の椅子に深く座ってみてから、パソコンに気がついた。

もしかしてこれの中にDVDが残っている!

 DVDはそのままになっていた。

これは有機物ではないし、単なる情報にすぎないから、検知する必要を感じなかったんだろうか。

あり得ないことだな!

連中はこのミスにいずれ気がつくだろうから、複製を造っておこう。

どこに隠しておけばいいのかな? 

僕と連中の知性の戦いというやつだな。

学生が部屋に入ってきた。

結城君も、水原君もいつもと何も変わらないように見える。

「先生、昨日はあれからどうなったんですか。大崎先生はどうしたんですか。」

「君たちの質問は極めてもっともだ。答えるからとりあえず椅子に座りなさい!」

二人にホテルで僕が経験した出来事を細大漏らさずはなした。

このSF好きな娘と理系のくせにSFを知らない男の子はなかなかおもしろいことを言い出して僕を驚かせるのが得意なのだ。

「さて、君たちの意見を聞かせてくれ」

「先生は超能力の持ち主なんですね! それって、ポスト・コグニッションですよ」

「水原君、何のことか解らない。解るように説明してくれ」

「先生も、SFマニアのくせに、これぐらい知らないんですか」

「仕方ないわね。ポスト・コグニッションというのは、自分が触れたものの過去を見る能力のことです。先生の場合はぴったり当てはまると思うんですけど」

「僕にそんな能力があるとは思えないが、あの連中はこのことに気がつく可能性はあるだろうか?」

「先生!」

「何だ、結城君」

「先生は自分の見られた幻覚を事実だと思っていられるようですがそのことをだれかに話しましたか?」

「いや、君たちだけだ」

「それはよかったですね。確かに僕たちの周りには不思議なことが起きているみたいですが誰も信じてくれないでしょう」

「僕もそう思っている。僕は確かにSFおたくだが超能力の実在を本気で信じているわけではない」

「しかし、僕が見たのは幻覚ではないだろう」

「幻覚にしてはあまりにもリアルだった。僕が超能力者でないのならだれかが僕の頭に干渉して、幻覚を見せたのだと思う」

「それはだれか、私たちに真実を伝えようとしているものがいるという意味ですか」

「僕には解らない」

「先生、もし先ほど言われたように、宇宙人、宇宙人とは限らないみたいですけど、私たちよりも技術が進んでいるなら、この部屋を監視していると言うこともあるんじゃないですか」

「もちろん、そうだろう。しかし、それが本当なら、連中はこんな事態になる前に問題を解決できていたはずだ」

「考えても見ろ。彼らが本当に銀河連邦の役人とやらで、銀河系のあちらこちらに、高速道路を造っているんなら、未開の星に突然やってきて、脅迫同然のやり方で、立ち退きを求めたりはしないだろう」

「連中は何かまるきり、違う次元のことを考えているに違いない!」

「先生、それはどういうことですか」

「今のところは解らないが連中が本当に我々がじゃまだと考えているなら、我々の想像以上に簡単に我々を排除できると言うことだよ」

「あのオキアミに似た生物はいったいなんですかね」
と結城君が言った。

「まるで解らないが、大崎先生が襲われたところから考えて、僕たちはこの一連の出来事の核心に近いところにいるんだと思う」

「僕たち3人はいつでも襲われて記憶を消される可能性があると思う。記憶だけではないかもしれない」

「連中がその気になったら、どうしようもないとは思うがとりあえず、君たちの授業が終わったら、もう一度この部屋に集まるよう、お願いしたい」

結城君は部屋を出ていくとき、「ボン・ボヤージュ」と言った。

《拉致》へ続く

パソコン修理・設定はT&MPCサービス福岡
携帯からはこちら

最後まで読んでくれてありがとう。クリックお願いします。

人気ブログランキングへにほんブログ村 PC家電ブログ パソコン教室・サポートへ

2011年2月 3日 (木)

世界の終わり方その1 《オキアミ》

 《始まりその2》の続き

世界の終わり方その1 第2話

翌朝、研究室に入ると僕のゼミの学生が二人来ていて、昨日のUFOの話で盛り上がっていた。

 ここで少しだけ自己紹介をしておこう。

僕は大学の理学部で准教授をしている。

准教授というのはAssociate Professorの訳語で、教授に次ぐ職階のことである。

以前は助教授と呼ばれていた。

仕事の中身は微妙に違う。

 僕に気がついた結城君に
「先生、お早うございます。先生は昨日のUFOを見ましたか」
といきなり声をかけられたのだが無視して荷物を机の上に置いた。

もう一人の学生である水原さんが話し始めた。

「私も見たんですけど、あのUFOって変ですよね、だって誰もあれが空を飛んでくるところを見てないんですよ」

「光学迷彩って奴じゃないか」と答えた。

「プレデターですか」

「うん、007のボンド・カーにも使われていただろう」

「知りません」と水原さんは答えた。

「あれはSFじゃないから仕方ないかな、君はあんな映画は見ないだろう」

 光学迷彩というのは要するに周りから視覚的に見えないようにしてしまう技術の総称だがSFの世界では普通に使われているようだ。現実の世界では東大や、マサチューセッツ工科大学などで研究が行われているらしい。しかし、まだ実用化には時間がかかると思われる。

「話に割り込んで申し訳ないんですが先生、他にもおかしな所があるような気がするんですけど」
と結城君がいう。

「僕もそう思っているよ。おかしな所だらけだ。ニュースでは宇宙人とのファーストコンタクトだなんていってるようだが納得できるわけはないだろう」

「君がおかしいと感じた点をはなしてみなさい」

「先生は宇宙人とテレパシーで交信したんでしょう。何か変わった点に気がつきませんでしたか?」

「何で君がそんなことを知っているんだ。いや確かに宇宙人の声と思われるものが頭の中に聞こえたんだが、でもあれは僕に呼びかけたんじゃなくて、いわゆる一斉同報、つまり、放送みたいなものだったと思う」

「それに僕は答えようとしたわけではない。単に頭の中で考えただけで誰かに向かって会話をしようとしたわけではないんだ。宇宙人も僕の思考に反応したのだとは限らないと思う」

 いや、確かにおかしい、僕は本物のテレパシーがどんなものかを知らない。

僕が知っているテレパシーというのは子供の時に見たテレビ映画の「電撃スパイ作戦」の中で登場人物のスパイ3人が会話をするときに使うあれだけだ。

大体、テレパシーといえども通信を行うときはあらかじめ双方で手順を決めてなければ無意味なはずだ。

その上、全く異質な環境で進化したはずの宇宙人といきなり会話ができるはずがない。

あのときはテレパシーだと思ったのだが実際にはあらかじめ準備された博多弁を利用した放送だったのではなかろうか。

それにしても何で結城君は知っているんだろう。

「先生は思考波というものの存在を聞いたことはないですか?」

「答える前に僕の方から質問がある。君はSFを読んだことはないのか」

「ありません。子供の時から勉強ばかりでそんなことに興味を持つ暇はありませんでした」

「なるほどそれでこの僕にたいしてそんなつまらない質問をするんだな」

 文部科学省は子供たちに夏休みの宿題としてSFの読書感想文を提出させるべきだと思う。

「水原君、思考波というのがどんなものか、結城君に教えてやってくれ」

 僕の前にコーヒーの入ったカップを置きながら水原君は言った。

「先生、いいんですか、私が説明しても?」

「ああ、もちろんかまわない」

「結城君、SFの世界では思考波というのは精神活動を行うすべての生命体が放射している波動の一種で、電磁波や重力波と同じように、到達距離は無限大なの、でも光子や重力子のような粒子を伴わない純粋な波動なので相対論や、量子力学の制限に従っていないわけね」

「水原君ありがとう、すまないが後は僕が説明しよう」

・・・先生どうしたのかしら、私に説明しろといったくせに、結城君だって理学部の学生なんだからこれぐらい理解できるはずだわ・・・

「思考波というのは媒体に通常空間や、亜空間を利用していて、亜空間を利用するときだけ我々の宇宙全体に超光速で情報やエネルギーを伝達する場合があるわけだ」

「でも僕が以前から疑問に思っていることは例え思考波という特殊な波動を利用していても必ずしも意志が伝わるわけではないということだ」

「電話という機械を考えてみれば分かることだが相手が外国人だったらいくら電話が正常に動いていても会話自体は意味不明ということが起きるわけだ」

「だから僕はこの宇宙でテレパシーが思考波を利用しているとすれば会話をしている両者の間に、高性能のコンピュータか高度の知能を持つ生物の翻訳者が介在していると思っているわけだ」

「いや、すまない確かSFの設定の話だったな」

 突然、机の上の電話が鳴り始めた。

「先生、N大学の大崎先生がお見えです」

「あぁ、先生は僕の部屋を知っていらっしゃるからあがってくるように伝えてください」

「君たちは大崎先生を知っているだろう」

「はい」

「大崎先生はここ半年余りの間、海洋調査船で南氷洋まで行かれていて3日前に日本に戻ってこられたんだ。海洋に浮かんでいるゴミの調査をされているんだが何か変わった不思議なものを見つけたらしい」

「昨日、大崎先生から知らせが入っていたんだが今日はその不思議なものについて僕の意見を聞きたいといって会いに来られたんだ」

「君たちもこの部屋にいなさい。もし先生の了解が得られたら、僕と一緒に見せてもらおう」

 部屋に入ってきた大崎先生は満面に笑みをたたえつつ、開口一番
「一ノ谷博士、久しぶり、ナメゴンの卵を持ってきたぞ」
といった。

「やめてください、今時の学生には何のことか分かりませんよ。それにしても相変わらず元気そうですね」

「おや、お久しぶり、君たちも僕のおかしな話を聞くために集まってくれたのかな?」

大崎先生はまじめな顔つきに変わって
「あまりにも奇妙な話なんだが、君たちの意見も聞かせてもらいたい」
といった。

「これまでの調査した記録をDVDに入れてきたんだがどうしたらいいかな?」

「そこにパソコンがありますから使ってください。」

「ありがとう、まず先に、僕の調査の目的とここに来るまで調べた内容を一通り説明しておこう」

「僕は海洋に浮遊しているプラスチックのゴミが生物に与える影響について調査するために北太平洋から南氷洋までに生息している動物プランクトンと微少なプラスチックゴミを収集してきた」

「この調査を行う動機になったのは最近アメリカで行われた海洋調査の結果と報告だ」

「それによると採取されたプランクトンは450グラムだったのに対して、プラスチック片は2,700グラムあったということだ」 (これは恐るべき事実です。作者註)

 プラスチックごみは鳥や、海洋の生物が飲み込んで、死ぬ原因になるし(例えばウミガメがビニールの袋をクラゲと間違えて飲み込んでしまう)、微少なプラスチックごみの場合は動物プランクトンが植物プランクトンと間違えて食べてしまうことがある。

 このプラスチック片には内分泌攪乱作用が疑われている化学物質が付着している可能性があるし、これが原因で南氷洋に生息しているオキアミの一種が最近激減している可能性があるらしい。(もちろん、他にも色々な原因があると思われている。学者は検証してみないことには納得しない。これは当然なことである。 作者註)

「そのように考えられる理由があるので、南氷洋の各所で、オキアミを採集したのだがこの中に僕の頭では理解できないものが混じっていたのだよ」

採集されたオキアミを生きたままで保存したかったので、とりあえず調査船の水槽に入れた。

つぎにこの中の一部を他の水槽に分けて植物プランクトンと同じ程度の大きさを持つプラスチックの粒子を与えてみた。

するとこれを食べた大部分のオキアミたちは死んでしまったのだが、生き残った残りの一部が他のオキアミを攻撃し始めた。

攻撃されたオキアミがばたばた死んでいくので、共食いを始めたのだと思って大急ぎで、生き残っていたオキアミを掬って別の水槽に分けたわけだが、これがとんでもない連中だった。

もちろん、詳しい調査は今からなんだがそれでも、出来る範囲では調べてみた。

「その結果を今から見てもらおう」

 大崎先生はプラスチックのケースをバッグから取り出してみんなに見せた。

それには何かの結晶と思われる物質が入っていた。

しばらく眺めていた僕たちは「先生これは一体なんでしょう」と訪ねた。

大崎先生は驚くべきことを語り始めた。

「これはね、オキアミだよ」

「いや、元はオキアミだったと言うべきだな」

「こいつ等は水槽からすくい上げられると数秒もしないうちにこの結晶に変化してしまったのだよ」

「この中の一つを水槽に戻してみたが海水に溶けてしまってそれきりだった。まるで元のオキアミが正体を知られるのをいやがっているみたいだった。」

「この結晶体をいくつか置いていくから君の所でも、詳しく調べてみてくれたまえ」

「ところで君たち、この奇妙な出来事をどう考えるかね?」

「先生、これはこの奇妙なオキアミが海水から空気中に出されたことによって死に、死骸が結晶化したと言うことなんでしょうか」

「水原君、最初は僕もそう思った、でもあまりに変化が早すぎる気がする」

「僕はこんな生物は見たことがない」

「まるで、殺された宇宙人が正体を現しながら溶けていくのに似たような気がしたな」

「先生、そうするとこれはどこか他の世界から来た生物ではないかとおっしゃるんですか」

「いや、見たことがないと言っているだけでそこまで飛躍した結論を考えているわけではない、結城君はどう考えるかね」

「僕はSFは苦手なんです。どこかの国がこんなものつくったのかもしれないとは思うのですがどんな利益があるんですかね」

「大崎先生、ここには物質の検出装置があるので、とりあえずこの結晶の組成を調べてみましょう」

「しばらく時間がかかりますのでその間みんなで食事に出ませんか、X線を使った構造解析もその間にできるかもしれませんよ」

 大崎先生はその考えに同意され、いったんホテルに荷物を預けて近くの中華飯店に集まることになった。

「学生諸君、今日は僕のおごりだから遠慮しないようにな」といって大崎先生は帰っていった。

それが大崎先生の元気な姿を見た最後であった。

《事件》へ続く

最後まで読んでくれてありがとう。クリックお願いします。 にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50代オヤジへ

2011年2月 2日 (水)

世界の終わり方その1 《始まりその2》

 世界の終わり方その1 第1話

五月の下旬、梅雨入りにはまだ間がある休日の午前中、洗濯をすませ、布団を干して朝刊を読みつつ、NHKの衛星放送で、大リーグの試合を見た。

その昔、誰かに日本の野球と比べると大リーグの試合では選手がきびきびと動くので、試合が早く終わると聞いたことがある。

しかし、実際には3時間以内で終わる試合なんか滅多にないように思う。

大リーグのナイトゲームは日本より遅く始まるので、試合が終わってから帰る観客は大変だろうなどと思うのだが彼らにはそれなりの対策があるのだろう。

(ニューヨークの地下鉄は24時間営業だそうで、ヤンキースのファンは遅くまで球場にいても何とかなるらしい。他の球場では車で帰るんだろう 作者註)

 昼前にようやく試合が終わったので、買い物に出かけることにした。

表に出るとなぜだかあたりが薄暗い。

見上げるとそこに空一面を覆うようなばかでかいUFOがいた。

これはまずい、洗濯物が乾くのが遅くなってしまう。

買い物から帰ってきたら洗濯物を家の中に取り込もう。

そう思いながら、300メートルほどの距離にあるスーパーへ買い物にでかけた。

 UFOが珍しいのかスーパーの駐車場には人がたくさんいて、空を見上げていた。 
 店に入り、飲むと大量の砂糖で頭がキーンとなる缶コーヒー2本(中毒になる)とかまぼこ、ちくわ、ウインナソーセージ、豆腐、キュウリの一夜漬け、卵(6個入り)、ニラ、キャベツ、アサヒのスーパードライ、500mlを6本(箱になった24本入りを買うと運ぶのも大変だが飲み過ぎるので買わない)、焼きそばの麺、マルタイの棒ラーメン、冷凍の塩味枝豆をかごに入れて、レジに行くと誰もいなかった。

レジの店員まで、UFOを見るために表に出ているのだ。仕方がないので、表に店員を呼びにいき、買い物の精算を済ませた。

家に戻る途中、あと100メートルほどのところで、頭の中に、
「代表者に会いたいとばってん、誰か知っとう人がおったら教えちゃらんな?」
と誰かの声がひびいた。

テレパシーで呼びかけられたのはこれが初めてである。代表者に会いたいなんて言っても今日は休日だし、だいたい代表者というのは誰のことだろう。

そう考えたのだが博多弁なら、代表者は福岡市長だろう、県知事は北九州の出身らしいし。

 しばらくすると差し渡し2000メートル以上はありそうなばかでかいUFOがゆっくりと動き始めた。

あんなサイズだと、福岡市庁舎の前の広い公園でも着陸は到底、無理ではなかろうかと考えた。

しかし、この分だと洗濯物を取り込む必要はないかもしれない。

 家に帰って、昼食を取り、少し寝た。

夕方になりテレビをつけてみるとUFOのニュースをやっていた。

UFOはもちろん着陸せずに、日本の公務員にそっくりな男たち(どんな連中だろうか)が二人、現れて市庁舎に入っていき、夕方前にはUFOに乗って立ち去ったそうである。

その後、福岡市は記者会見を拒否したが、UFOは近辺にいた人たちの頭に例のテレパシーでメッセージを残していったそうだ。

しかし、奇想天外なこけおどしというのは確かに効果があるものだ。

たとえば僕が話しをしたいといってみてもとても話を聞いてはくれそうにない市長がUFOで乗り付ければ休みの日でも直ちにあってくれるのだから。

 彼らのメッセージの内容というのは次のようなことであったらしい。

『近いうちに地球の近傍に高速道路を通す計画が立ち上がったので、速やかに立ち退いて欲しい、十分な保証は行う。』 

突然、やってきてこれか。
見かけ通りで、なかなか厚かましい連中だ。

 後で、メディアが市長周辺から聞き出したところによると彼らは銀河連邦の道路開発関係の役人で太陽系が高速道路の建設の邪魔なので、近いうちにこれを壊して、排除したいという話をしたらしい。

太陽系近傍に住む銀河連邦に所属している星々の住人たちから、経済的な発展のために (交通の便を良くして資本を呼び込みたいそうである)、早く高速道路を建設して欲しいという陳情があったそうである。

僕は太陽系は銀河系の辺境に存在しているからそんな話が出ることもあるかなと思った。

・・・しかし、そんな話が出るということは銀河文明も資本主義でやってるんだろうか。どうやってあんな限界が見えたやり方で文明が維持できるんだろう・・・

なるほど、星と星の間を結ぶために高速道路を造る。

それで太陽系が邪魔だっていうのはあれだな。
レンズマンシリーズに出てくる超空間チューブだろう。
かなり昔に本で読んだ話なのでよく覚えていないがあれは確か太陽の近傍には設置できなかったはずだ。
チューブの出口は火星の向こう側ぐらいにしか設定できないのじゃなかったかな。
しかし、超空間チューブでは入り口と出口の間の空間に恒星が存在してはいけないということはなかったような気がする。
もしかすると銀河鉄道999みたいな奴だろうか。
あれなら高速道路なんていわないかな。

 明日は講義はないので研究室の学生たちと話し合ってみよう。

《オキアミ》へ続く

最後まで読んでくれてありがとう。クリックお願いします。 にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50代オヤジへ

その他のカテゴリー

BIOS関連 | EXCEL関連 | PC自作関連 | SF | SF小説世界の終わり方その1 | USBメモリー関連 | Windows Vista | Windows XP | Windows10 | Windows8 | Windows8.1 | Windowsを操作する。キーボード編 | お天気関連 | お知らせ | アニメ・コミック | インターネットエクスプローラーの便利な使い方 | インターネットエクスプローラー関連 | ウィルス・スパイウェア関連 | ウルトラQ | ウルトラセブン | ウルトラマン | ゲーマーだった頃 | コントロールパネル関連 | スポーツ | セキュリティ関連 | データ復元 | データ移行 | ニュース | ネットワーク関連 | パソコンサポート | パソコントラブル | パソコントラブル(ソフトウェア関連) | パソコントラブル(ハードウェア関連) | パソコントラブル(有線LAN) | パソコントラブル(無線LAN) | パソコン・インターネット | パソコン豆知識 | フリーソフト関連 | ペット | メール関連 | モータースポーツ | レジストリ操作 | 初期セットアップ関連 | 印刷(プリンタ)関連 | 原発事故関連 | 四方山話 | 基本操作・便利技 | 学問・資格 | 日記・コラム・つぶやき | 映画・テレビ | 書籍・雑誌 | 東宝特撮映画 | 無線LANの設定 | 特撮 | | 省電力・節電関連 | 科学 | 経済・政治・国際 | 趣味 | 迷惑ソフト関連 | 音楽 | 食べ物の話 | Windows7

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

パソコンの修理・設定・トラブル解決はT&MPCサービス福岡

Facebook

Feedly

  • follow us in feedly

amazon

  • 数千年前は今より食料の種類は多かった。
  • 一緒にいても会話をしない人たち

よろしくお願いします。

アフィリエイト